子どもの視力

1.弱視
子どもの視力は、およそ10歳から12歳ぐらいでほぼ完成します。
大切なことはそれまでに1.0という視力になることです。
例えば、ずっと0.2の視力で育ってきた子供はその見え方が当たり前の見え方と思っています。
だから「見えてるの」と聞いても「うん見えてるよ」と答えます。でもそれは0.2の見え方なのです。

1.0の見え方を知っている人が0.2の視力になれば見えにくいと思います。
でもずっと0.2で育ってきた人はそれが普通の見え方なのです。
眼や脳の発達が0.2の見え方で止まってしまうのです。
そうなると大人になっても、メガネをかけても0.2以上視力が出ないのです。
ganka_doctorだから、10歳ぐらいまでに眼と脳が1.0の見え方を知らなくてはならないのです。

3歳児検診、保育園や幼稚園での検診、就学時検診、小学校での毎年の検診で視力低下を
指摘されたら必ず眼科を受診し、指導を受けましょう。


2.調節緊張症
ゲームをしたり、テレビを近くで見たり、良くない姿勢で本を読んだり、
近いところを長い時間見てばかりいると、ピントを合わせる筋肉が緊張してしまい、遠くにピントを合わせられなくなります。つまり近視の状態になります。そのままにしておくと本当の近視になってしまいます。

治療としては、ピントを合わせる筋肉の緊張をとるために、普段から遠くの景色をよく見る習慣をつけること、また点眼薬を利用したり、訓練機(ワック D5000)を利用したりします。videogame_boy


3.心因性視力障害
小学校3年生ぐらいで、明るく活発な女生徒に比較的多いといわれていますが、
今までよく見えてたのに急に視力低下をきたす、しかもメガネをかけても視力が出ない状態になることがあります。いろいろ検査をしても異常がない。
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こういう場合、子どもなりの心のストレスが原因になってることがあります。
家庭や学校でのちょっとしたことが原因になります。大人にはわからない子どもの心のストレスなのです。本人を取り囲んでいる環境をしっかり把握し、ゆっくり話をしていくなかで心がほぐれてきたら視力は回復します。

2015年3月11日